Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いぼ

童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編

新美 南吉

Lesen Sie 童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編 (いぼ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.278 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

池から家へ帰ってくると、三人はこころもからだも、くたくたにつかれてしまったので、ふじだなの下の縁台に、おなかをぺこんとへこませて、腰かけていました。

そのとき克巳は、松吉の右手をなでていましたが、

「いぼって、どうするとできる? ぼくもほしいな。」

と、わらいながらいいました。

「ひとつ、あげよか。」

と、松吉はいいました。

「くれる?」

と、克巳はびっくりして、目を大きくしました。

松吉は、家の中から、箸を一本持ってきました。

「どこへほしい。」

「ここや。」

克巳は信じないもののように、クックッわらいながら、左の二の腕を、うえぼうそうしてもらうときのように出しました。

松吉の右手の一つのいぼと、克巳の腕とに、箸がわたされました。

松吉は、大まじめな顔をしました。そして、天のほうを見ながら、

「いぼ、いぼ、わたれ。

いぼ、いぼ、わたれ。」

と、よく意味のわかるじゅもんをとなえました。

そのよく日、町の子の克巳は、なすや、きゅうりや、すいかを、どっさりおみやげにもらって、町の家に帰っていったのでした。

二

牛部屋のかげで、さざんかが白くさくころに、松吉、杉作のうちでは、あんころ餅をつくりました。